相棒season11のストーリー

Season11

放送日:2012年10月10日~2013年3月20日

第01話「聖域」

2012年10月10日放送

 香港のホテルの一室。警視庁中根署で念願の刑事になったばかりの甲斐享(成宮寛貴)は、一発の銃声でベッドから跳ね起きる。悪夢のような現実を思い出していた。享は窓から雄大な景色を眺めながら、ベッドでまどろんでいる恋人の悦子(真飛聖)に何かを振り払うように明るく声をかける。
 しかし、悦子が再び眠りに落ちてしまうと、享に再び昨夜の苦い記憶が甦ってきた…。

 昨夜、享は香港の日本総領事・小日向(団時朗)の妻、詠美(賀来千香子)の招きで総領事公邸での晩餐会に出席した。そもそもそんな華やかな席には縁のないはずの享だったが、先輩で現在は在外公館警備対策官の根津(山田純大)が詠美に享が警察庁次長・甲斐峯秋(石坂浩二)の息子であることをバラしてしまったことで食事に招かれてしまったのだった。不仲の父の威光をかさに着ることを嫌悪する享にとって、一番に避けたい状況だったが、根津の顔をつぶすわけにもいかない。仕方なく小日向総領事夫妻、三井副領事(小林正寛)夫妻らと針のむしろのような時間を過ごしていた。

 その晩餐会も終わり、男たちが葉巻などを楽しんでいると、小日向のコレクションルームから一発の銃声が鳴り響いた。なんとその部屋では、三井の妻・絵里花(山崎未花)が胸を鮮血に染めて倒れ、そばには詠美が小日向のコレクションである拳銃を手に立ちすくんでいる。どうやら銃が暴発、絵里花の命を奪ってしまったらしい。

 そんなころ杉下右京(水谷豊)はロンドンからの帰りに香港に立ち寄っていた。観光を兼ねてのようだ。
 その香港で右京は享とひょんなことから出会ってしまう。

 果たしてどんな出会いをするのか?
 はたまた右京は領事公邸での暴発事件にどう絡んでいくのか?

 相棒、いよいよ新シーズンの幕開け!

ゲスト:賀来千香子、山田純大、団時朗、小林正寛

相棒Season11 第01話 最終回2時間スペシャル「聖域」
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第02話「オークション」

2012年10月17日放送

 一流オークションハウス「ホワイトグラブズ」の代表取締役、坂巻百合子(岡まゆみ)からジャズピアニストのエド・クレメンスの腕を探してほしいという依頼が先日まで享が所属していた中根署・捜査一係に舞い込んだ。腕と言っても70年代にアメリカジャズ界を席巻、夭折したクレメンスが、自らの腕をかたどり作成された石膏製のもの。しかし、百合子によると5日後のオークションの目玉になるほどの貴重なものだという。
 扱いに困った一係の堀江(山口良一)は、元部下の甲斐享(成宮寛貴)に押し付けてしまうが、困った享は百合子にマスコミに呼びかけてみては、と提案。百合子もあっさりと同意する。

 数日後、新聞やテレビなどでは連日クレメンスの腕紛失事件を報道。おかげで当初は1000万円だった予想落札価格も3000万円に急騰したとか。そんな折、特命係に腕が見つかったという連絡が入る。

 クレメンスの腕を巡る複雑な人間関係に翻弄されつつも真相に迫る享。
 それらに疑問を呈しながらも、絡み合った糸を解きほぐしていく右京。はたして犯人は?

ゲスト:岡まゆみ、藤木孝

相棒Season11 第02話「オークション」
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第03話「ゴールデンボーイ」

2012年10月24日放送

 笛吹悦子(真飛聖)と食事へ行こうとしていた甲斐享(成宮寛貴)は、矢先に近くのマンションの管理人に呼び止められてしまう。人が転落したというのだ。転落した男=宮坂はすでに死亡していた。玄関をあけて中へ入ると、パソコン画面に遺書めいた文字が残されているだけだった。

 伊丹(川原和久)ら一課の調べによると、どうやら借金を苦に飛び降り自殺したらしい。右京は現場の状況から自殺説に疑問を抱く。右京の指示で米沢が調べると、室内からルミノール反応を検出。何者かが宮坂を室内で殺害、その後自殺に見せかけるために窓から投げ落とした可能性が高くなる。

 宮坂の死因は撲殺と判明。やはり自殺ではなく他殺だった。その宮坂が死ぬ直前、パソコンでボクシングの動画を見ていたことがわかり、右京と享はそのボクサー、荒木(趙珉和)が所属するジムへと向かう。
 スポーツ記者の松井(渡嘉敷勝男)によると、荒木は代役として出場した試合で世界ランカーをKO。一気に世界タイトルへの挑戦権を手に入れ、ゴールデンボーイともてはやされているボクサーだという。元ボクサーでトレーナーの石堂(山本龍二)や荒木の話では、殺された宮坂は荒木の同郷の先輩。なぜか石堂の手は包帯で覆われていた…。

 享は捜査のため自ら率先して荒木のボクシングジムに入門し、激しいトレーニングを受けつつ石堂や荒木らの様子をうかがう。だが、そのとき荒木に信じられないような異変が…。

 世界チャンピオンを狙うボクサーが事件に巻き込んだのか、巻き込まれたのか? 享が自らの体を酷使しながらたどり着いた驚くべき結末とは?

ゲスト:山本龍二、趙珉和、若杉宏二、渡嘉敷勝男

相棒Season11 第03話「ゴールデンボーイ」
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第04話「バーター」

2012年10月31日放送

 航空会社NIA人事部の内藤(菊池均也)が何者かに殺害された。NIAといえば、享(成宮寛貴)の恋人でキャビンアテンダントの悦子(真飛聖)の勤務先でもある。右京(水谷豊)は以前、内藤が労働組合の中央委員長をしていたことに引っかかる。2年前の大量解雇や給与カットのときに組合の闘士だった内藤が、なぜ“敵”でもある人事部に異動になったのか…。

 右京はさっそく鑑識課で内藤の携帯電話をチェック。ほとんどが携帯電話の番号であるにもかかわらず、「AP佐久間」という人物だけは固定電話だ。「AP」とは何を意味するのか?

 さらに遺留品を調べると、飲みかけのペットボトルなどを撮影したデジカメが。その中には真っ黒の写真データが。どうやら電源を入れっぱなしにしたまま、何かの拍子にポケットの中でシャッターが切られてしまったらしい。さらに2011年のNIAの手帳カバーをかけた2012年の手帳が見つかった。なぜ今年の手帳に去年のカバーを?その手帳には「2010.5 Barter潮」の記述が。「2010」とあるが、前後を見ると2年前の予定ではないらしい。一体どういう意味なのか?

 被害者・内藤の真実が見えてくるにつれ、明らかになっていく複雑な事件の真実。一人の男の殺人がやがて警察官僚の闇を暴き、警察組織をも巻き込む一大スキャンダルへと発展する!

ゲスト:石丸謙二郎、中丸新将 、菊池均也

相棒Season11 第04話「バーター」
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第05話「ID」

2012年11月7日放送

 ある朝、享(成宮寛貴)が出勤すると、鑑識課で米沢と右京(水谷豊)がパソコンで宝石強盗事件の防犯カメラの映像を検証していた。犯人は宝石店のガラスケースの下に時限装置付きの発煙装置を仕掛け、その発煙装置から煙が発生している間に3億円相当のダイヤを持ち去ったという。しかし右京は煙の流れからあることに気づく。

 さらに、享は交番勤務のころに知り合った女子高生・樹里(田中美晴)に呼び出された。階段から転落した男(加藤晴彦)を発見し救急車を呼んだのだが、樹里と友人は階段の上にいる不審な人物を目撃していたという。誰かに突き落とされたというのだが、転落した本人は階段を踏み外しただけと証言しているという。扱いに困る享だったが、享に同行した右京はがぜん興味を示し、階段から落ちた男に事情を聞くことに。

 この二つの事件が、思わぬ接点から明らかになる!絡み合った糸がほどけたとき、右京と享の前に驚くべき真相が…!

ゲスト:加藤晴彦

相棒Season11 第05話「ID」
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第06話「交番巡査・甲斐亨」

2012年11月21日放送

 特命係に配属され、相変わらず暇な享(成宮寛貴)は右京(水谷豊)とともに角田課長(山西惇)に頼まれ組対五課の手伝いをしていた。そんな中、享の元上司である中根署の堀江(山口良一)から連絡が入った。かつて享が交番勤務のころに扱ったストーカー事件の被害者・深雪(石原あつ美)が、自宅で何者かに殺害されたという。第一発見者は夫の奥山(賀集利樹)、大阪出張から帰ってきたところ妻の遺体を発見したらしい。まだ小さな息子は入院中で難を逃れたようだ。実は、享はこの夫婦に強い思い入れがあった。

 享が交番勤務だった6年前、深雪は奥山と付き合っていたが、元恋人の久保(小林高鹿)にストーカーをされたあげくに薬品をかけられるという事件となった。現場に向かう途中で享は久保とすれ違っていたが、犯人とは気づかず取り逃がしてしまう。激しく悔やむ享。結局、久保はその後逮捕され、懲役5年の判決を受け3年半で仮出所。一方、久保に襲われたことで奥山は深雪との結婚を決意するが、奥山の両親から猛反対される。それを押し切って奥山は深雪と夫婦になったのだった。

 捜査が進み、現場から指紋が採取されるが…。さらに久保の目撃情報が入り、じわじわと久保を追い詰めていく。
 意外な真実と真相が明らかになる中、右京が享と少し距離を置きながら事件の謎に挑む!

ゲスト:賀集利樹、小林高鹿、石原あつ美

相棒Season11 第06話「交番巡査・甲斐亨」
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第07話「幽霊屋敷」

2012年11月28日放送

 廃虚のような空き家へ失踪人を探しに来た右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)。内村刑事部長(片桐竜次)から、空き家を見に行ったまま3日前からいなくなったという男の捜索を命じられていた。

 空き家を捜索する右京らだが、なぜか御札が貼ってあったり、賞味期限切れの菓子があったりと、気味が悪い。享が一瞬幽霊らしき影を見たと思ったら突然、外から大きな物音が聞こえてきた! あわてて裏庭へと出た右京と享。外には人影などはなかったが、土の色が変わっていることに不審を抱き、懸命に土を掘り起こしたところ、中からは白骨死体が…! その後の近所への聞き込みから、この空き家は「幽霊屋敷」と呼ばれている場所であることがわかった。

 「幽霊屋敷」にまつわる謎が次第に明らかになると、さまざまな思惑が絡み合った糸がほどけてゆく。そして、たどり着いた意外な真相とは!?

ゲスト:松尾貴史

相棒Season11 第07話「幽霊屋敷」
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第08話「棋風」

2012年12月5日放送

 勝つのは、人類の頭脳か、コンピューターの人工知能か!?
 注目を集める将棋界の時田名人(竹財輝之助)と将棋ソフトとの将棋電脳戦が実現した! 世紀の対局を前に、将棋ソフトの開発者で人工知能研究者の安西(木下政治)が、研究室で遺体となって発見されてしまう。切れた蛍光灯を取り換えようとしたときに転落しての事故死と思われたが、右京(水谷豊)は現場で不審な点を発見し…。

 将棋連盟会長・曾根崎(園田裕久)は、時田名人がコンピューターに負けてしまうのではないかと恐れていたとして容疑者として浮上。が、曾根崎は新聞社主催のパーティーに出席していたと写真を見せ、伊丹(川原和久)らにアリバイを主張するのだが…

 右京と享(成宮寛貴)の捜査で事件は思わぬ方向へと展開していく…。

ゲスト:高野志穂、竹財輝之助、園田裕久、木下政治

相棒Season11 第08話「棋風」
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第09話「森の中」(前編)

2012年12月12日放送

 享(成宮寛貴)が瀕死の状態で病院に運び込まれた。恋人の悦子(真飛聖)によると、享は悦子にキノコ鍋を作るため山奥にキノコ狩りに出かけたらしいが、なんらかの事件に巻き込まれたらしい。何者かに激しい暴行を受け、意識不明のままで予断を許さない状況だ。右京(水谷豊)は伊丹(川原和久)ら捜査一課と捜査を開始する。

 大けがをしている享を119番通報をしたのは女性。しかし、自分の名前も告げず、公衆電話からの通報であることがわかった。どうやら身分を知られたくなかったようだが、ということは、第三者ではなく事件の関係者である可能性が高い。右京は病院の看護師から受け取った享の指に絡みついていた長い茶色の毛の鑑定を米沢(六角精児)に依頼する。

 生死の境をさまよっていた享だが、幸いにもなんとか意識を取り戻したのだが…。
 享はただ一つ、「鈴の音が聞こえる…」としか口にしない…。

 享から証言を得られなければ捜査を続けるしかない。右京と伊丹らは享が発見された郊外の現場へ行き、119番通報に使われた公衆電話を調べる。そこを糸口に右京は独自の推理を展開、キノコ狩りとの関連から森の中への捜索を開始する…

 享はなぜこれほどまでの暴行を受けたのか? 森の中で手がかりは見つかるのか…右京の名推理が光る!!

ゲスト:柴本幸、山本學、ウダタカキ、梶原ひかり、相葉裕樹、末広透、尾高杏奈

相棒Season11 第09話「森の中」(前編)
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第10話「猛き祈り」(後編)

2012年12月19日放送

 何者かに暴行を受け、記憶喪失になってしまった享(成宮寛貴)。やはり「まろく庵」の人間たちが享と関わりがあったことは間違いなさそうだ。

 伊丹(川原和久)らは入院中の享に「まろく庵」の生方(山本學)、坂口(ウダタカキ)、榊(相葉弘樹)らの写真を見せ、彼らが全員過去に犯罪での逮捕歴があることを説明する。そんな人間たちと享の間に何があったのか改めて質問するが、享はやはり「鈴の音」以外は思い出せないという。

 一方、右京(水谷豊)は「まろく庵」周辺で聞き込みをする。近くの商店の女店主の話では、生方と行動をともにする真智子(柴本幸)の父・伏木田はガンを患っていたが入院もせず、医師に往診してもらっていると聞いていたという。その女店主がやせ細った伏木田を最後に見たのは、半年ほど前だったとか。

 伊丹らが家宅捜索令状をとり、「まろく庵」へ乗り込んだ。右京も伊丹らに合流したそのとき、生方が「享を半殺しの目にあわせたのは私です」と自供するのだが…。

 生方の不可思議な自供の裏に隠された驚くべき真実とは? 窮地に陥った享を右京は鋭い推理で救えるのか!?

ゲスト:柴本幸、山本學、ウダタカキ、梶原ひかり、相葉裕樹、末広透、尾高杏奈

相棒Season11 第10話「猛き祈り」(後編)
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第11話「アリス」

2013年1月1日放送

 今から57年前の昭和30年(1955年)12月24日のクリスマスイブ。郊外にある早蕨村(さわらびむら)。小規模だが贅を尽くした美しいホテルのロビーに2人の少女が元気に姿を現した。宿泊客で橘・元子爵の令嬢・瑠璃子(広瀬アリス)とホテルのオーナー、二百郷(におごう)洋蔵(伊藤聡)の娘・朋子(上間美緒)だ。ふたりは森の中へと散策に出かけていく。しかし、瑠璃子は忽然と姿を消し、朋子は一人森の中に取り残されてしまう。瑠璃子は一体どこへ消えてしまったのか?

 平成24年(2012年)12月24日。ロンドンのある邸宅。75歳になった朋子(酒井和歌子)が息を引き取った。その朋子の臨終に立ち合った弁護士の石川(遠藤たつお)から右京(水谷豊)へ連絡が入った。実は朋子と右京は旧知の仲だった。いまわの際に「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」という謎の言葉を残して…。茜(波瑠)は両親を亡くしてから二百郷家の当主として旧早蕨村の屋敷で生活している。茜にとって朋子は大叔母にあたる存在だ。茜とは一度も会ったことのない右京だったが、石川の連絡を受けて、さっそく茜が住む二百郷家の屋敷へ享(成宮寛貴)とともに向かう…。

 茜に失踪事件について話を訊くと、瑠璃子が失踪した日は彼女を探すどころではなく、その夜にはその豪華ホテルが火事で焼失してしまったというのだ。朋子は救出されたが、朋子の両親は焼死。朋子にとって痛ましい事件が同じ日に2件も起こったことになる。さらに朋子の予言通り茜が何者かに狙われているようなのだが…。
 半世紀以上前の昭和30年(1955年)、早蕨ホテルで何があったのか? 謎の解明を進める右京と享は、やがて何者かに狙われ…。右京が事件を解明していく中で手に入れた瑠璃子の英国式スクラップブックに残されていた「不思議の国のアリス」の挿絵。そこに隠された秘密とは!?

 時空を超えた壮大なスケールでお送りします。

ゲスト:波瑠、滝藤賢一、藤田弓子、中原丈雄、酒井和歌子

相棒Season11 第11話「アリス」
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第12話「オフレコ」

2013年1月16日放送

 米沢(六角精児)、伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、そして角田(山西惇)は、享(成宮寛貴)の計らいで、悦子(真飛聖)のCA仲間ら友人たちと合コンをすることに。とはいうものの、享を捜査一課に引っ張ってもらうために“貸し”を作ろうという悦子の作戦なのだが…。
 合コンなのにまったく話がかみ合わない雰囲気の中、一番合コンに乗り気でなかった伊丹とみちる(ともさかりえ)がいい雰囲気に。2人は合コン終了後、店をかえてもう一杯飲みに行くことに…。

 翌日、デイリー東和という夕刊紙に岸倉治美議員(滝沢涼子)の秘書が不審死した事件の捜査情報がスッパ抜かれた。捜査一課が前日につかんだばかりの情報でマスコミが知るはずもない。刑事部が騒然となる中、青ざめた伊丹は右京(水谷豊)と享がいる特命係へ。享にみちるは何者だったか問い詰めるが、悦子の知り合いの知り合いで何者なのかはわからないという。
 伊丹は右京に前夜、みちるという女性に捜査情報を口にしたかもしれないと吐露する。だが具体的にどこまでなにを話したか記憶にないという。自分が捜査情報を漏らしたはずはないのだが、その証明をして欲しいと依頼しに来たのだった。

 合コンから端を発した“情報漏えい事件”は、やがて国家を揺るがす一大事件へと発展し…!?

ゲスト:ともさかりえ

相棒Season11 第12話「オフレコ」
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第13話「幸福な王子」

2013年1月23日放送

 特命係の部屋に陣川(原田龍二)がやってきた。が、あいにく右京(水谷豊)は留守。応対する享(成宮寛貴)を見て露骨に不機嫌になる陣川だが、享にはなにがなにやら訳がわからない。

 そのころ右京はアートイベント企画会社社長・濱田(佐々木研)の殺害現場にいた。倉庫を調べると、高値がつけられるであろう作家の作品が5点なくなっていることが判明。社員の証言から濱田が借金をしていた添野(森岡弘一郎)という人物が浮上する。

 享は悦子(真飛聖)の知り合いのあずみ(足立梨花)の自宅へ。自宅の庭から消えた彫刻を探してほしいという依頼を受けてのものだが、なぜか陣川も同行。あずみから話を聞いた享は他部署へ連絡しようとするが、陣川が自ら探すと勝手に約束してしまう。どうやら例によってあずみに一目ぼれしてしまったらしい…。

 消えた彫刻に秘められた謎とは?

ゲスト:原田龍二、足立梨花、山下規介

相棒Season11 第13話「幸福な王子」
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第14話「バレンタイン計画」

2013年2月6日放送

右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は、中園参事官(小野了)の指示で私立中学の警備をすることに。同校の裏サイトに「2月14日8時30分、計画を遂行する…」という書き込みがあったからだ。右京らが中学校へ行くと予告の時間にジャズの「マイ・ファニー・バレンタイン」がスピーカーから流れ、屋上から「ハッピーバレンタイン」という垂れ幕が投げられ、さらに「教科書なんか捨てて恋をしろ!復讐成功」と書かれたチラシが大量にばらまかれる。

 その屋上からは一人の生徒が逃走。が、階段から転げ落ち意識を失ってしまう。生徒は同校の3年生、藍沢祐介(北村匠海)だったが、意識不明の重体となり救急車で運ばれてしまった。

 祐介がいた屋上には高価なジャズの名盤がバラバラに砕かれ散乱していた。なぜ中学生の祐介がそんなレコードを所持していたのか? なぜそれらを砕くことなどで復讐に成功したというのか?

 その後、中古レコード屋の店長が他殺体で見つかるのだが…。中学生のイタズラと中古レコード店店主殺害はいったいどういう関係があるのか?

相棒Season11 第14話「バレンタイン計画」
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第15話「同窓会」

2013年2月13日放送

 右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)が歩いていると、一人の老人が右京に「吉村君ではありませんか?」と声を掛けてきた。岩田(近藤正臣)というその老人は元教師で、40年前に廃校になった中学の写真部の同窓会に行く途中だった。同行する元部員の佳奈子(川俣しのぶ)によると、この日欠席の吉村(野添義弘)と間違えているらしい。吉村の古い写真を見せてもらうと、右京とは似ていないのだが…。右京は佳奈子らに頼まれ、吉村になりすまして同窓会に出席することに…。

 会場の日本料理店で座が盛り上がってきた頃、元部員たちから岩田先生にプレゼントがあるという。喜びを露にする岩田だったが、ふと右京が回りを見るともう一つ袋が残っている。元部員の仲川(志垣太郎)によると、仲居さんが玄関に置いてあったと持ってきてくれたとか。どうやら欠席の吉村がプレゼントだけ置いて帰ったらしい。右京はその吉村に成り代わり、プレゼントを渡そうとするが、中には…。

 ひと騒動のあと、捜査一課の刑事らが岩田や部員たちに事情をきくと、40年前の撮影旅行の際、写真部の副顧問をしていた女性教師が事故死していた事実がわかる…。さらには同級生の一人が「姫小百合」という作者が投稿した短歌などを掲載した最近の新聞の切り抜きを持っているのが見つかるのだが…。
 40年前の女性教師の事故死はなぜ起こったのか? また「姫小百合」の短歌に隠された秘密とは?

ゲスト:近藤正臣、志垣太郎

相棒Season11 第15話「同窓会」
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第16話「シンデレラの靴」

2013年2月20日放送

 アポロン電機陸上部の監督・高木(国枝量平)が自宅で血まみれの遺体で発見された。事件の前日、享(成宮寛貴)が偶然スポーツクラブで同陸上部の次期監督候補になっていた、マラソンの元銀メダリストである桂馬麗子(中山忍)を見かけていたことから、右京(水谷豊)は享とともに事件に首を突っ込むことに…。

 捜査一課の伊丹(川原和久)らに煙たがられながらも、右京らは現場を物色し冷凍庫の取っ手の指紋が消されていることに疑問を抱く。美枝(萩尾みどり)ら陸上部のスタッフによると、アポロン電機を辞めた後に銀メダルを取る活躍をした麗子が出戻ってきて監督に就任することを、アポロン電機社内でも快く思ってない人がいたようだ。なかでも殺害された高木監督は麗子が次期監督になることは絶対にない、と断言していたという。

 周囲の声にもかかわらず、監督就任に前向きな麗子。その麗子が監督になることはないと言い切っていた高木の根拠は何だったのか? 元銀メダリストにかけられた殺害容疑。監督就任にまつわる謎が解明されたとき、スポーツ界を揺るがす闇が明らかに…!

ゲスト:中山忍

相棒Season11 第16話「シンデレラの靴」
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第17話「ビリー」

2013年2月27日放送

映画「相棒シリーズ X DAY」とのつながり
 3月23日(土)公開の映画『相棒シリーズ X DAY』に登場するサイバー犯罪対策課の専門捜査官・岩月彬(田中圭)がドラマにも登場する。伊丹(川原和久)はもちろん、特命係の右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)とも事件を追う。映画『相棒シリーズ X DAY』は2012年初夏に起こった事件なので、今回のドラマでは半年ぶりに岩月と伊丹がタッグ(?)を組む。
 今回の作品を見てから映画『相棒シリーズ X DAY』を見るとより一層、岩月と伊丹の関係性を深く知ることができるだろう。

 独身で無職の男性・尾藤(桜木信介)の他殺体が発見された。尾藤は財布とは別に「東京明和銀行」の封筒に入った現金100万円を所持。なぜ、そんな大金を持っていたのか?犯人の目的は金ではなさそうだが…。

 尾藤がネットの交流サイトFacegoodで複数の携帯電話を使い、「ビリー・ヘンリー」などの名前で複数の外国人になりすましていたことがわかった。その相手である「フレンドリスト」は非表示になっており、見るにはIDとパスワードが必要だ。

 右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)らの指摘を受けた伊丹(川原和久)は、2012年初夏に起きた東京明和銀行員殺害事件を通して知り合ったサイバー犯罪対策課の岩月(田中圭)にID、パスワードの解析を依頼する。が、岩月と、同じサイバー犯罪捜査課の亜紀(関めぐみ)は、WABC(ワシントン・アトランタ・バンク)の偽公式HPの件で忙しいと、いい顔をしない。とはいえ、そんな言い訳が通用する伊丹ではない。しかも相手は“勝手知ったる”岩月だ。半ば脅迫まがいに岩月に仕事を押し付ける。

 殺害された尾藤とフレンドリストに入っていた人物たちの関係は? 伊丹とともに巨悪に挑んだサイバー犯罪対策課の岩月が、今回は右京、享らと複雑に絡み合った“サイバー事件”の謎に挑む。

ゲスト:田中圭、関めぐみ

相棒Season11 第17話「ビリー」
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第18話「BIRTHDAY」

2013年3月13日放送

右京(水谷豊)が「花の里」へと向かうと、店の前で自らを「家出少女」と名乗る小学校低学年くらいの女の子と出会う。右京は享を呼び出し少女を自宅まで送ることに。少女は自宅マンション近くで降りると、いつの間にかオートロックで施錠されているマンションのエントランスの中へ。

 苦笑しながらマンションを出てふと見ると、右京はマンションの目の前にある不審な一軒家を見つける。近隣の聞き込みで江美子(左時枝)という卓球のコーチをしているしっかり者の老婆が一人で住んでいることがわかるが、しっかり者の老婆が鍵もかけずに外出するだろうか。

 そのころ、ある夫婦から12歳の誕生日を迎える息子の隼人(加藤清史郎)が家に戻らない、と交番に通報が入る。夫は財務省に勤務する官僚・鷲尾武弘(古川悦史)。12歳の誕生日にしては、派手なパーティーの準備がされていた。武弘・美鈴(古村比呂)夫妻から話を聞いた巡査たちは、12歳にもなってこんなに派手な誕生祝いをしてもらうような家庭なのだから、過保護が災いしたのでは、と陰口をたたく。

 一方、伊丹(川原和久)ら捜査一課は、強盗殺人容疑で指名手配されている大場(榊英雄)をかくまっていた恋人・咲子(中村真知子)の自宅へ。が、大場は咲子に追い出され、すでにどこかへと逃げた後だった。やけになって他人を巻き込むのではないか、と心配する咲子だったが…。

 老婆・江美子の失踪と、少年・隼人の行方不明、そして強盗殺人容疑者の逃走…。一見、無関係な3つの事件の関連とは? その不可思議な結末とは!?

ゲスト:加藤清史郎、左時枝、榊英雄

相棒Season11 第18話「BIRTHDAY」
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第19話最終回2時間スペシャル「酒壺の蛇」

2013年3月20日放送

 角田(山西惇)と同期で組対二課・課長の恩地の遺体が自宅から発見された。現場の状況から毒キノコを誤って食べた事故死と思われた。警察の幹部が毒キノコを誤食したという前代未聞の事態に大河内監察官(神保悟志)の指示のもと、特別に司法解剖も行われるが怪しい点は発見できず事故死として処理されてしまう。

 右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は、恩地の妻・由美子の証言から、最近恩地が炭素繊維を扱う企業の女性とこっそり電話をしていたことを知る。さっそくその企業を訪ねた右京と享は、恩地の携帯電話の履歴に残された電話番号が我孫子という人物の所属する部署であることを確認。その部署の女性社員はいずみ(星野真里)一人だけであることを掴む。

 いずみから話を聞こうとした右京と享だが、なぜか携帯は通じず、会社を訪ねても留守ばかり。いずみが偶然にもCA養成スクールで悦子(真飛聖)と顔見知りだったこと知り、享は悦子にいずみと一緒に食事をする約束を取ってもらい、そこに向かうのだが…。
 一方、右京は同行せず、いずみと連絡がつかないことに不審を抱き一人で別行動し、待ち伏せ。するといとも簡単に会うことができ、ようやくいずみから話を聞くことに成功。しかし、いずみは恩地のことは知らないと証言。悦子の話では、いずみは近々結婚の予定があると言っており、相手はアドリア大使館勤務の井川という日本人男性だという。

 恩地が、輸出制限されている炭素繊維を国外に持ち出した外為法違反容疑の捜査を単独で行っていたことがわかった。その容疑がかけられた企業の一つが我孫子やいずみの勤務する会社。ということは、恩地は我孫子といずみに接触していた可能性が高い。さらにいずみの婚約者・井川が、アドリア大使館には存在しないことがわかり…。

 一人の刑事の死から日本企業の違法行為を暴いていく右京と享。そして、容疑者へとたどりつくが、思わぬ“敵”に事件は二転三転。はたして正義の裁きは下されるのか?

ゲスト:星野真里、田中圭

相棒Season11 第19話最終回2時間スペシャル「酒壺の蛇」
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