相棒Season15のストーリー

Season15

放送期間:2016年10月12日~2017年3月22日

第01話「守護神」初回2時間スペシャル

2016年10月12日放送

『相棒』シーズン15がいよいよ始動!
特命係の右京が広報課に配属された亘と共に
“呪いによる殺人”という不可解な事件に挑む!

人を呪い殺したという女性が、自分を罰してほしいと捜査一課を訪ねてきた。しかし、伊丹(川原和久)たちは取り合わず、女性をそのまま追い返してしまう。その一部始終を見ていた青木(浅利陽介)は、それを右京(水谷豊)に報告する。青木は以前、向かいのマンションで女性が殺害された事件を目撃しながら、警察への極度の嫌悪から証言を拒み、特命係と深い因縁を持った人物。しかし、この春、サイバーセキュリティー対策本部の特別捜査官として採用され、特命係にも出入りするようになっていた。青木から話を聞いた右京は、「人を呪い殺した」という話に興味を持ち、問題の女性・来栖初恵(小野ゆり子)を訪ねる。聞けば、彼女はここ十数年の間に、3人の人間を呪い殺したという。

翌日、特命係の部屋に亘(反町隆史)がやってくる。亘は、警察学校での研修を終えると、希望した捜査部門ではなく、美彌子(仲間由紀恵)が課長を務める広報課に配属されていた。それでも、警察学校の同期である青木から呪いの一件を聞き、興味を引かれて右京を訪ねてきたのだった。改めて2人が初恵を調べると、確かに周辺で3人の人物が不審な死を遂げていた。彼女は、それを自分が呪ったせいだと恐れているのだが、その背景には祖母・トヨ(山本陽子)の存在があった。青森で暮らしているトヨには不思議な力が宿っていて、初恵は自分にもその力が受け継がれているのではないかと考えているらしい。右京と亘は、“呪いによる連続殺人”という不可解な事件を前に、自分たちが何を調べ、どこに向かっているのか掴み切れないまま調査を進める。一方、美彌子のもとには、警察のみならず、国さえ敵に回しかねない危険な人物から、思いがけない連絡が届いていた。

事件か事故か、それとも呪いによる殺人か…!?
不可解な死の真相を追って動き出した右京と亘が
呪いの背後に隠された驚きの真相を解き明かす!

ゲスト:山本陽子、小野ゆり子 / 仲間由紀恵、榎木孝明、大杉漣

初回2時間スペシャル
相棒Season15 第01話「守護神」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0001/

第02話「チェイン」

2016年10月19日放送

特命係に配属された亘が“最初の事件”に挑む!
煙のように消えた男と傷害致死事件の関係とは!?

ある日右京(水谷豊)は、幸子(鈴木杏樹)の紹介で、羽賀(音尾琢真)という男から人捜しを頼まれる。対象は、シガーバーで偶然出会い、特徴的な香りを放つ自家製シガーを吸っていた“工藤春馬”という男。その香りに魅せられた羽賀は、一本分けてもらったことをきっかけに交流を持つようになったのだが、工藤は1年程前に突然、煙のように姿を消してしまったという。いっぽう、亘(反町隆史)も桜子(大谷みつほ)という女性から、工藤を捜してほしいという依頼を受けていた。別ルートから同じ人物の捜索依頼を受けた2人は、その捜索過程でばったり遭遇。“手掛かりはシガーの香りだけ”という雲を掴むような難題に対し、行動を共にすることに。同じ頃、伊丹(川原和久)たち捜査一課が1年前から追っていた傷害致死事件の被疑者の遺体が山梨県の山中で発見される。遺体は、一課が追っていた野中(原田健二)という男と思われたが、伊丹たちは現場の状況から事件性なしと判断。しかし、遺体のかたわらには、羽賀と桜子の2人がそれぞれ所持していた“ある物”が落ちていた。

右京と亘が追う工藤春馬という謎の男の正体は?
捜索を依頼してきた男女と傷害致死事件にも繋がりが…!?
特命係が香りだけを手掛かりに連鎖する事件の真相を解き明かす!

ゲスト:音尾琢真、大谷みつほ

相棒Season15 第02話「チェイン」
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第03話「人生のお会計」

2016年10月26日放送

殺人犯は余命宣告を受けた保険の営業マン!?
亘は“理想の上司”伊丹に弟子入りを志願

ある日、谷中(石井正則)という保険会社の落ちこぼれ営業マンが、医師から余命いくばくもないと告げられる。谷中は突然の宣告に戸惑いながらも、孤独な身の上をかんがみて、「今までしたくても出来なかったことをやろう」と思い立つ。そんな折、営業でたまたま飛び込んだアパートで、山本(十貫寺梅軒)という年配の男性が、自殺しようとしている現場に出くわす。行き掛かり上、自殺を思いとどまらせた谷中は山本から、娘を死に追いやった男に復讐したいものの、行方が分からないため人生に絶望したという話を聞く。

それから三週間後、山本が自室で殺害されているのが発見された。亘(反町隆史)は、どういう風の吹き回しか、「勉強させてほしい」と伊丹(川原和久)に取り入り、その事件の捜査を“見学”することに。一方、独自に動き始めた右京(水谷豊)は、被害者の仏壇に谷中の名刺が置いてあったことが気になり、勤務先の保険会社を訪ねる。するとそこに伊丹たちが乗り込んでくる。山本は最近、谷中の勧めで保険に入っており、受取人が谷中になっていたため、事情聴取で連行するという。ところが、その後、谷中に確かなアリバイがあることが分かり、一課は疑いを抱きながらも解放せざるをえない状況に。その頃、右京は、山本の娘が10年前、田島(渋江譲二)という男に貢ぐために横領事件を起こし、自殺したという情報を掴んでいた。一旦は捜査一課に帯同していた亘だったが、今回の殺人事件と田島の繋がりが気になり、右京と共に田島が勤めていたホストクラブに足を運ぶ。すると、数日前に谷中が田島のことを聞きに店を訪れ、なぜか数百万円もの大金を散財していたことが分かる。

10年前の女性の自殺と現代の保険金殺人に繋がりが!?
余命宣告を受けた落ちこぼれ営業マンの暴走の理由とは?
右京と亘がそれぞれの視点から奇妙な保険金殺人に挑む!

ゲスト:石井正則

相棒Season15 第03話「人生のお会計」
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第04話「出来心」

2016年11月2日放送

詐欺師の男がひったくりを撃退してヒーローに!?
同じ頃、一人暮らしの若い女性を狙った殺人事件が発生して…

詐欺師の平井(風間杜夫)は、地域住民の悩み相談に乗る“青空らくだの会”という団体を装い、美人局で金をせしめていた。その日も、会社員風の男をまんまと陥れ、金を下ろさせるために一緒にコンビニのATMへ。そのさなか、女性がひったくりにあっている現場に遭遇。一旦は「取り締まるのは警察の仕事」と、立ち去ろうとした平井だったが、女性の悲鳴に反応し、体を張って犯人から荷物を取り戻す。同じ現場に居合わせた右京(水谷豊)は女性を保護。しかし、そのどさくさに紛れて会社員風の男が逃げたため、平井も後を追って走り去ってしまった。右京と一緒にいた青木(浅利陽介)は、とっさに一部始終を撮影してSNSで公開。その動画は、“消えたヒーロー”としてすぐ話題になった。

そんな中、都内のマンションで若い女性の絞殺死体が発見される。伊丹(川原和久)たち捜査一課は、一か月前にも同様の事件が起きていることから、同一犯による連続殺人の可能性を視野に捜査を開始する。一方、右京は、「お礼を言いたい」というひったくり被害者からの頼みで、亘(反町隆史)と共に走り去った男を捜すことに。早速、現場付近で捜索を始めた2人は、ひょんなことから“青空らくだの会”の事務所にいた平井と知り合う。平井から妙な雰囲気を感じ取った右京は、警察関係者であることを伏せて言葉を交わすが…!?

特命係と詐欺師が、奇妙な“化かし合い”で対決!!
人生相談を装う団体と絞殺事件の接点とは…
右京と亘は、巧妙な罠を見破り、罪を暴けるのか!?

ゲスト:風間杜夫

相棒Season15 第04話「出来心」
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第05話「ブルーピカソ」

2016年11月9日放送

転落死を遂げた画家の死因は自殺か他殺か?
数十億円の絵画“ブルーピカソ”が事件を呼ぶ!

ある休日、右京(水谷豊)が亘(反町隆史)と訪れていた絵画のオークション会場でちょっとした騒ぎが起こる。出品されていた三上史郎(斉藤陽一郎)という画家の絵画に、三上自身が「こんな駄作に価値はない」とオークションを拒否する騒動を起こしたのだ。その夜、三上が歩道橋から転落死する。伊丹(川原和久)たち捜査一課は、自殺と他殺の両面から捜査を開始。すると、画家としての三上の育ての親といわれるオークション会社の社長・磯田(坂西良太)と三上の間に確執があったことが判明する。事件に興味を持った右京は、亘と共に磯田の会社を訪れる。すると、磯田と社員の貴和子(森尾由美)が言い争う声が耳に入る。聞けば、持ち込まれた“ブルーピカソ”の真贋鑑定で意見が対立しているという。ブルーピカソとは、友人の自殺を目の当たりにしたピカソが、青い絵の具で暗いタッチの絵ばかりを描いていた“青の時代”と称される作品群のことで、持ち込まれた絵画が偽物だという磯田に対して、貴和子は本物の可能性が高いと主張しているという。実は、その持ち込まれた絵画というのが、いわく付きの作品で、8年前に贋作とすり替えられ、ずっと行方不明になっていたものらしい。そんな中、三上が転落死する直前、歩道橋で何者かと争っていたという目撃情報が飛び込んでくる。さらに右京は、すり替え事件の舞台となった画廊で、三上がかつて個展を開いていたことを突き止めて…!?

8年前のブルーピカソすり替え事件と
画家の不審な転落死に意外な関係が…!?
特命係が名画をめぐる時を超えた因縁に迫る!

ゲスト:森尾由美

相棒Season15 第05話「ブルーピカソ」
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第06話「嘘吐き」

2016年11月16日放送

女流漫画家の隣室でバラバラ殺人が進行中?
しかし、彼女自身が犯人の可能性も浮上して…!?

証拠品の返却で所轄署を訪れた亘(反町隆史)は、アパートの隣室で殺人事件が起きたかも知れないと訴える女流漫画家の夏音(柳生みゆ)と知り合う。聞けば数日前、隣室から激しく争う音が聞こえたかと思うと急に静まりかえり、その後元々住んでいた地味で背の高い女性を見かけなくなり、彼女とはまったく印象が異なる、派手で小柄な女と、その恋人と思われる男が、ノコギリを部屋に持ち込む姿を目撃したという。さらに、見知らぬ中年男女が毎晩のように出入りしているという。夏音は、バラバラ殺人を疑って所轄署に相談に行ったのだが門前払いを食らい、たまたま通りかかった亘が話を聞いたのだった。興味を持った亘は、さっそく右京(水谷豊)を巻き込んで調査に向かう。しかし、アパートの大家は、隣室の女性に変わった様子はないと証言し、夏音が騒音トラブルで言い掛かりをつけているのではないかと疑う。右京と亘は、逆に夏音が女性を殺害して遺体を隠しているため、その恋人らが揺さぶりを掛けるために、今回の件を仕組んだのではないかと推理する。さらに、亘が夏音の出身地に出向いて過去を調べたところ、学生時代から虚言癖があったことが判明。そのせいか、東京にも馴染めず、引っ越しを繰り返していたことが分かる。果たして、誰が真実を言い、誰が偽証しているのか。右京と亘は、捜査一課からも情報を得ながら、事件関係者の身辺を改めて調べ始めるが…!?

犯人は虚言癖のある漫画家か、怪しいカップルか、それとも…
部屋に出入りする謎の中年男女の秘密とは!?
真実と嘘が入り混じった“バラバラ殺人事件”の真相とは!?

ゲスト:柳生みゆ、諏訪太朗、小林峻、菊地美香、土居志央梨

相棒Season15 第06話「嘘吐き」
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第07話「フェイク」

2016年11月23日放送

冷酷な誘拐犯と極限の頭脳戦!!
二転三転する事態の中、“疑惑の母”が特命係を翻弄する

 世田谷西署の管轄内で誘拐事件が発生。行方が分からなくなっていた小学生の男の子2人の内の一人、翔太(黒澤宏貴)が遺体で発見された。捜査に潜り込もうと捜査本部にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、署で遺体を確認し、茫然自失のまま帰路についた翔太の母・美奈子(安達祐実)の姿を見かける。特命係を捜査から遠ざけたい伊丹(川原和久)は、美奈子を自宅まで送るよう頼むが、右京はその役割を亘に任せ、自分は本部に足を向ける。青木(浅利陽介)の機転で本部に潜り込んだ右京は、青木から事件の概要を聞く。誘拐されたのは、広斗(寺内勇貴)という小学生で、犯人から両親に3億円を要求する電話が掛かってきたという。それから10時間後の朝、翔太の遺体が発見されたのだが、本部では犯人の目的は家庭が裕福な広斗だけで、翔太は巻き込まれただけと見ていた。一方、帰宅途中の美奈子に追いついた亘は、彼女が不意に一人で笑い声をあげている姿を目撃。さらに、アパートまで送っていくと、部屋に入った彼女が子供と話している声が聞こえる。翔太と2人暮らしだったはずなのに、なぜ? その頃、本部には犯人から身代金の受け渡し方法を知らせる電話が掛かってきていた。本部では、いったん犯人に身代金を受け取らせ、尾行してアジトを突き止めるという方針を決定。翌日、本部は身代金を指示された場所へ運ぶ広斗の母・有里(木下あゆ美)の周囲に万全の体制を敷き、受け渡しの時に備えていた。そんな中、右京は犯人の行動にある疑念を抱いていた。

二手に別れた特命係。亘がマークする被害者の母親に不審な動きが…
一方、右京は誘拐犯の巧妙な計画を見破り、人質を救出できるのか?
最悪の状況から始まった誘拐事件は、かつてない驚がくの結末を迎える!

ゲスト:安達祐実、木下あゆ美

相棒Season15 第07話「フェイク」
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第08話「100%の女」

2016年11月30日放送

外務省高官の刺殺事件の背景に大国の影が?
有罪率100%の女検事と対峙し特命係が消滅の危機に

2か月前、外務省欧州第一局長の棚橋(窪園純一)が、都内の公園で刺殺される事件が発生。事件の背景に国際問題が絡んでいる可能性があることから、警察は慎重に捜査を開始していた。そんな中、公園近くの中学校で教師をする田村紗季(志保)が、犯人らしき人物を目撃したと名乗り出る。証言によると、目撃したのは棚橋と同じ外務省に勤める中嶋(松下哲)という男で、同僚らによると棚橋と中嶋は事あるごとに職務上で衝突していたらしい。検察は、これらの状況を加味して、被疑者否認のまま中嶋を起訴。裁判員裁判が行われることになった。中嶋を厳しく追及するのは、負け知らずの有罪率で、周囲から「100%の女」と評される検事の倉田映子(鶴田真由)。亘(反町隆史)が法務省時代に研修で一緒になり、現在は「勝てない事件は不起訴にして有罪率を高めている」との批判もある検察のあり方を変えようと取り組んでいる女性だった。しかし、裁判を傍聴していた亘は、紗季が目撃証言を微妙に変えていることに引っ掛かる。亘から話を聞いた右京(水谷豊)が捜査に乗り出すと、次席検事のポストが目前といわれる映子が、有罪率100%を維持するために紗季に証言の修正を依頼したのではないかという疑惑が浮上。右京と亘が映子に直接その疑惑をぶつけると、彼女は亘の元上司である法務省事務次官の日下部(榎木孝明)を通じて圧力をかけてきた。日下部は亘に、もし棚橋の殺害に国際情勢が絡んできた場合、これ以上事件にかかわると、特命係の存続自体が危ぶまれるというが…!?

“100%の女”に向けられた疑惑の真相は…!?
そして法務省時代の上司である日下部の指示で亘がとった意外な行動とは!?
警察vs検察となった殺人事件に、特命係存続を懸けた右京の推理が冴える!!

ゲスト:鶴田真由

相棒Season15 第08話「100%の女」
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第09話「あとぴん~角田課長の告白」

2016年12月7日放送

組対五課長・角田の中学時代の同級生が殺害される事件が発生
34年前の写真が過去と現在の因縁をあぶり出す!

産廃場で光田(樋渡真司)という男性の撲殺死体が発見された。光田は組対五課長・角田(山西惇)の中学時代の同級生で、20年前に家族のもとから姿を消して以来、ずっと消息が分からなかったらしい。角田によると、光田の妻は当時の恩師・小林(柴田次郎)の娘で、病床に伏してこん睡状態の恩師のために、一刻も早く情報がほしいという。角田の思いを汲んで捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、産廃場の近所の住民から、光田が現場監督の仁藤(相島一之)という男から暴力を受け、金をせびり取られていたという情報を得る。いっぽう、角田から除け者扱いされていた亘(反町隆史)は独自の調査で、光田と仁藤の繋がりを掴む。34年前、光田は近所の工場火災の写真で賞を取ったのだが、その火事は保険金目当ての自演放火で、仁藤は放火犯として逮捕された工場主の息子だという。結果として光田の写真が、仁藤の家族を破滅させるきっかけを作ったのだった。その後、角田が仁藤に、「あとぴん」というあだ名で呼ばれていた恩師の小林がこん睡状態にあると告げると、仁藤はあっさり光田殺しを自供する。しかし、右京は、真犯人は別にいると感じていた。

角田の同級生は、なぜ、誰に殺されたのか?
犯行を自供した男の真意とは…!?
角田を翻弄する時を超えた難解な事件に、特命係が立ち上がる!!

ゲスト:相島一之

相棒Season15 第09話「あとぴん~角田課長の告白」
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第10話「帰還」元日スペシャル

2017年1月1日放送

特命係が閉鎖! 右京と亘は郊外の駐在所に左遷!?
隠蔽された警察官連続失踪事件の闇に切り込む!

 右京(水谷豊)と亘(反町隆史)に、郊外のベッドタウン黒水(くろうず)町の駐在所への臨時異動辞令が下った。黒水は問題がある警察官の左遷先と噂される署だった。その夜、都内では警視総監の四方田(永島敏行)を囲む会合が開かれていた。それは、都内の浄化作戦で成果を上げた四方田のためのパーティーで、会場には副総監の衣笠(大杉漣)や峯秋(石坂浩二)の姿もあった。また、前科のある人間を積極的に受け入れ、寂れかけた町を再生させるプロジェクトに取り組んでいる黒水町の町長・和合(八嶋智人)も列席していた。その会場に、四方田宛の差出人不明電報が届く。そこにはラテン語らしき文章と子供が描いたようなシロクマの絵が記されていたのだが、それを見た四方田はなぜか動揺して…!?

 翌日、黒水署に到着した右京と亘は、前任者が交代になった理由が気になり、調べ始める。すると、駐在所に住み込んでいた2人の警察官のほか、黒水署の有本(森岡豊)という刑事も行方不明になっていることが判明。右京と亘は失踪現場となった団地の住民から話を聞くが、収穫はゼロ。しかし、有本が最後に乗っていたパトカーから血液反応が検出され、2人は何らかの事件が起きたことを確信する。そこに、若月詠子(伊藤歩)という女性ジャーナリストが現れる。黒水署の警察官連続失踪事件を追っているという彼女は、警察内部ですら統制されている機密情報をなぜか持っていた。

 その後、広報課長の美彌子(仲間由紀恵)に取材の矛先を向けた詠子だったが、「ノーコメント」と突っぱねられる。しかし、それも含めて自分のニュース番組で警察官の不可解な失踪事件を報じてしまう。いっぽう、黒水町で捜査を続けていた右京は、ひょんなことから町長の和合と知り合う。和合いわく、町の再生に大切なのは志を持った“人”だというが、警察内部には「前科者を優遇するとは何事だ」と、今の政策を快く思っていない人間もいるという。その話が出た矢先、右京と亘に、なぜか四方田警視総監から捜査をやめるよう圧力がかかる。そんな中、四方田の指示を受け、黒水町で暮らす元受刑者・槙野(平岡拓真)を見張っていた刑事が遺体で発見される。現場には、四方田に届いた電報と同じフレーズ「私は獣として帰還する」というラテン語が書かれていた。この事件により、失踪中の警察官たちも既に殺害されている可能性が高まり、未曾有の事態への緊張が高まっていく…。

失踪事件の裏で暗躍する警視総監。警察官殺害事件とも関係が?
スクープを飛ばす女性ジャーナリストの危険なネタ元とは…!?
特命係の捜査に、美彌子、大河内、さらに伊丹たち捜査一課も協力し、
東京郊外で進行する不気味な事件と権力の巨大な闇を解き明す!

出演:水谷豊 反町隆史 鈴木杏樹 大杉漣 仲間由紀恵 石坂浩二

ゲスト:八嶋智人、伊藤歩、永島敏行、小宮孝泰、平岡拓真、仁村紗和

元日スペシャル
相棒Season15 第10話「帰還」
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第11話「アンタッチャブル」

2017年1月11日放送

唯一の目撃者は警視庁ナンバー2の愛娘!?
特命係が手掛かり無き殺人事件に挑む!

都内の裏通りで会社員の男性が刺殺される事件が発生。犯人の遺留品はなく、捜査が難航する中、有力な目撃者が現れる。しかし、その人物が警察上層部の家族で、中学生の少女ということが分かり、捜査本部にも接触禁止が厳命される。それを受け、刑事部長の内村(片桐竜次)は、自分に火の粉が及ばないよう、あらかじめ特命係に事件とかかわらないよう釘を刺す。ところが、そんなことはお構いなしの右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、さっそく事件現場に足を向ける。周辺の状況を確認した右京は、現場は人通りの少ない通りで、近くにコンビニなどもないことから、目撃者である少女はどこに向かおうとしていたのか気になる。すると、事件現場付近の空き家に中学生ぐらいの少年少女がたむろしているのを発見し、注意する。その中には、事件の目撃者である里奈(桜田ひより)の姿もあった。そんな中、中園(小野了)は、事件が起きた日が被害者の娘の誕生日だったことを知り、同じく娘を持つ父親という自身の境遇を重ね、事件の早期解決と上層部の命令との板挟みに苦悩する。実は、中園たちが頑なに口を閉ざしている目撃者・里奈の父親とは、警視庁副総監である衣笠(大杉漣)であった。さらに、その事件の背後で“ある人物”が特命係の存続にかかわる危険な裏工作を進めはじめて…!?

目撃者の少女との接触を禁じられ事件は迷宮入り…!?
そんな中、意外な人物が真相解明の突破口を開く!
そして、この事件をきっかけに特命係が“終わりの始まり”を迎える!?

ゲスト:桜田ひより

相棒Season15 第11話「アンタッチャブル」
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第12話「臭い飯」

2017年1月18日放送

大手企業の食品偽装疑惑を白骨化した遺体が告発!?
カギを握るしたたかな累犯受刑者が右京と亘を翻弄する!

郊外の廃倉庫で白骨化した遺体が発見され、捜査一課に捜査要請が入るが、骨だけでは調べようがないため、特命係が捜査を押しつけられる。骨の発見現場にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、廃品に紛れた遺留品から米の入った袋と紙片を発見。その紙片には、「大手米穀販売会社・タキガワが、主食用の米に加工用米を混ぜて販売している」という主旨の告発が書かれていた。また、骨髄から摘出したDNAの型から、遺体の人物に前科があったことが判明。遺体は、蜂矢(稲健二)という中年男性で、3年の服役の後、協力雇用主制度を利用してタキガワに再就職した人物だった。協力雇用主制度とは、元受刑者の社会復帰を促すために、彼らを雇用した企業に補助金が支給される仕組み。亘が法務省時代、策定にかかわった制度でもあった。

蜂矢は、タキガワの不正を告発しようとして殺されたのではないかという疑惑が浮上する中、右京はタキガワで雇用されていた元受刑者のリストから、蜂矢の失踪と同時期に「逮捕による懲戒処分」という理由で退職している人物を発見。問題の男は、塀の中と外を行ったり来たりしている、亀井(笹野高史)という年老いた累犯受刑者だった。右京と亘は、刑務所を訪れて亀井から話を聞くが、「自分は殺しとは関係ない」と言うばかりで要領を得ない。いっぽう、亘が行きつけにしているレストランの女性オーナーシェフ・しおり(入山法子)にも疑惑が。しおりは、食材アドバイザーとしてタキガワの経営にもかかわっていたのだが、食品偽装の疑いが持ち上がる直前、タイミング良くタキガワから身を引いていた。そんな中、右京と亘は刑期を終えて出所してきた亀井に接触。しかし、亀井は特命係の2人ですら手を焼く老かいな人物で…!?

元受刑者の死と食品偽装疑惑の繋がりとは?
亘が入れあげる女性シェフにも“ある秘密”が!?
特命係が社会のひずみでもがく人々の思いに切り込む!

ゲスト:笹野高史、入山法子

相棒Season15 第12話「臭い飯」
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第13話「声なき者~籠城」前後編スペシャル

2017年2月1日放送

1年前の冬、法務省から出向中だった亘が右京と共に謎の立てこもり事件に遭遇!!
解決のカギを握るのは元相棒・神戸尊!?
「劇場版IV」にも関連する因縁を2週連続の前後編で描く!!

時は、今から1年ほど前にさかのぼる…。
2016年2月。住宅街の一角で、若い男が頭から血を流して倒れているのが発見される。目撃者の情報から、現場から逃げた車の持ち主が司法浪人の真渕(三浦英)と判明。スマホの位置情報などから、小さな町工場に逃げ込んでいることが発覚する。立てこもり事件の発生を受け、警視庁から特殊部隊が出動。その様子がテレビで生中継されるなど、現場は騒然となる。そんな中、たまたま現場に居合わせた右京(水谷豊)と、法務省から出向中だった亘(反町隆史)は、独自の捜査を開始。すると事件直前、『若い男が女児に声を掛けている』という不審者情報があったことが分かる。その頃、捜査本部には真渕からメールが届いていた。吉井聡美(及川莉乃)という女性を連れてくれば、人質は解放するという。しかし、彼女は3週間前に死亡しており、警察は犯人を刺激しないよう、亡くなっていることを伏せて説得を続けることに。くしくも彼女は、尊(及川光博)が大河内(神保悟志)からの個人的な依頼で、身辺を調査していた女性だった。また、警察庁長官官房総務課長の山崎(菅原大吉)も、吉井聡美と何らかの繋がりがある様子で…!?

いっぽう、捜査を続けていた右京と亘は、真渕が企業や団体がネットを通じて不特定多数に業務を外注するクラウドソーシングに登録していたことを掴む。その仕事が今回の一件と関係しているのではないかと考えた2人は、その頃まだ鑑識の米沢(六角精児)の協力を得て、押収されていた真渕のパソコンを調べることに。そうこうするうち、立てこもり現場では、捜査本部の指示を受けた特殊部隊が強行突入に踏み切ろうとしていた。しかし、まさに突入しようとした瞬間、現場を大混乱に陥れる不測の事態が発生する!

立てこもり犯が要求した女性は一体何者なのか?
尊や米沢の力を借りて真実を追う右京と亘
事件はやがて予想を超えた緊急事態へと発展する!

ゲスト:及川光博、菅原大吉、六角精児

前後編スペシャル
相棒Season15 第13話「声なき者~籠城」
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第14話「声なき者~突入」前後編スペシャル

2017年2月8日放送

不可解な立てこもり事件の背景に権力者たちの陰が…!?
亘と尊、2人の相棒が右京と共に難事件に挑む!

今から一年前に右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が遭遇した謎の立てこもり事件。膠着状態に陥る中、右京は尊(及川光博)から犯人の要求している女性・吉井聡美(及川莉乃)に関する情報を入手する。尊によると、すでに亡くなっている彼女の死因は自殺の可能性が高いのだが、なぜかその前の2か月余り幼い息子と姿を消していた時期があるという。いっぽう、亘は右京が立てこもり犯と目星をつけている新堂司(田中偉登)という高校生の家族について調べていた。司の父・誠(永野典勝)は法務省矯正局のホープだが、家族に暴力をふるっていた疑いがあり、妻や子供たちと別居中であることが判明。さらに、誠が女性蔑視の思想を持つ団体の会員であることも分かる。その団体には、省庁の重役も多く、警察庁長官官房総務課長の山崎(菅原大吉)も名を連ねていた。司は、誠から逃げるためにシェルターに身を寄せていた母と妹を通じて、同じくDVから逃れようとしていた聡美と知り合ったのではないか? しかし、だとしたらなぜ司は真渕(三浦英)に重傷を負わせ、人質を取って立てこもりなどしているのか…!?

そんな中、右京の依頼で真渕のパソコンを調べていた米沢(六角精児)の報告である疑惑が浮上し、右京は真渕になりすまして立てこもりを続ける司の真の目的を察知。人質を含め全員を無傷で確保しようと動き出す。しかし、立てこもり犯が真渕でないことが公となり、司が危機的な状況に陥ってしまう。そんな中、なぜか事件を隠蔽しようと暗躍する山崎により、特殊部隊の強行突入が刻一刻と迫っていた。

立てこもり事件を起こした高校生の本当の目的とは!?
右京と亘は真実を解明し、巨悪の陰謀を阻止できるのか?
衝撃のラストが、「劇場版IV」に関連する因縁をもたらす!

ゲスト:及川光博、菅原大吉、六角精児

前後編スペシャル
相棒Season15 第14話「声なき者~突入」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0014/

第15話「パスワード」

2017年2月15日放送

介護ヘルパーが自室で刺殺される事件が発生
事件の鍵は、盲目の女性が手作りした香水!?

胃潰瘍で入院した幸子(鈴木杏樹)の見舞いで病院を訪れた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、思いがけず病室で伊丹(川原和久)たち捜査一課と出くわす。聞けば、小松崎(小林且弥)というヘルパーが刺殺された事件に関して、腕を負傷して入院中の真奈美(橋本真実)という盲目の女性に事情を聞きに来たらしい。真奈美は訪問介護サービスを利用する際、度々小松崎を指名していたという。捜査に乗り出した右京と亘は、被害者である小松崎にも不審な点があったことを知り、部屋を捜索。すると亘が、部屋に置いてあった手作りの香水と、同じ香りをさせていた人物がいたことに思い当たる。それは、交際相手について真奈美と病室で揉めていた姉の貴子(池津祥子)だった。さっそく、本人から話を聞くと、香水は真奈美が趣味で作っているものだという。ただ、貴子いわく、真奈美と小松崎はいつも言い争いばかりしていて、プレゼントを渡すような関係ではないらしい。だとしたら、なぜ小松崎が真奈美の手作りの香水を持っていたのか!? また、貴子の話から、真奈美と貴子が実は腹違いの姉妹であることや、吉田(田中幸太朗)という真奈美の恋人を、貴子がいぶかしく思い、交際に反対していることも分かる。そんな中、小松崎が介護をしていた相手から、詐欺まがいの寄付を集めていたことが発覚。さらに、小松崎の部屋から、なぜか貴子の指紋が発見されて…!?

盲目の女性を取り巻く人物それぞれに不審な動きが…
ヘルパーは誰に、なぜ殺されたのか?
右京の正義感と優しさが、意外な真相をあぶり出す!

ゲスト:橋本真実

相棒Season15 第15話「パスワード」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0015/

第16話「ギフト」

2017年2月22日放送

伊丹が一年前に逮捕した快楽殺人犯、再び!!
特命係も因縁深いシリアルキラーの狙いとは!?

計6人の女性を殺害し、顔を切り刻むことに執着した快楽殺人犯・北一幸(野間口徹)が、治療中の病院から逃走した。裁判中だった北は、末期がんの治療のためにいったん入院していたのだが、見張りの刑事を殺害して姿を消したという。犯行は病院のシステムがダウンした十数分のうちに起きており、計画的なものと考えられるため、共犯者がいる可能性が高かった。捜査に乗り出した伊丹(川原和久)は、図ったようなタイミングで北の弁護士・連城(松尾諭)から連絡を受け、北から伊丹宛に送られてきたというスマホを渡される。その途端、着信があり、北は犯行の再開を予告するような言葉を発した。どうやら北は、自分を逮捕し取り調べを担当した伊丹に、何かしらの思い入れがあるらしい。捜査本部は、かつて北が殺害対象者としてリストアップしていた女性67人の安否確認を急ぐ。その矢先、伊丹宛に巨大な冷蔵庫が届く。中には、有村みなみ(片山萌美)というリストに載っていた女性の遺体が入れられていた。いっぽう、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、上層部からにらまれながらも独自の捜査を開始。一年前の事件では、特命係によって、北が自分と“同じ臭い”がする殺人犯にシンパシーを覚え、身代わりになろうとしたという事件の真相が解明された。右京と亘の脳裏には、“誰かのために罪を犯すことに喜びを覚える”という、北の不可解な思考が蘇っていた。その考え方を踏襲しているのであれば、今回の犯行も共犯者のために行っているのではないか? 2人は手掛かりを探すため、被害者であるみなみや、担当弁護士の連城、さらには病院で殺害された刑事の相棒の周辺を調べ始める。

連続殺人犯を助ける共犯者はいったい誰なのか?
伊丹に執着する犯人の意図とは…!?
日本を震撼させた猟奇殺人の悪夢が再び幕を開ける!

ゲスト:野間口徹、松尾諭

相棒Season15 第16話「ギフト」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0016/

第17話「ラストワーク」

2017年3月1日放送

凄惨な監禁現場を映した映像は虚構か犯罪か!?
ネットを介した不気味な事件に特命係が切り込む!

“スガチー1888”と名乗る若い男が、数日前に投稿した「ラストワーク」という動画がネットで話題を呼んでいた。動画には、拳銃を持った謎の人物に脅され、恐怖におびえながらステーキを食べる初老の男性(渡辺哲)が映っており、フィクションかリアルな犯罪動画か物議を醸しているのだ。警察としては、放置してしまうと後で責任を問われかねず、かといってこの段階で“捜査”を始めると「表現の自由の侵害だ」と批判されかねないため、捜査権のない特命係に“調査”の指令を下す。それを受け、さっそく動画の投稿者について調べ始めた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)からスガチー1888が中鴨(尾上寛之)という若い動画クリエイターであるという情報を得る。青木によると、中鴨は事故や事件の現場に赴き、その映像に自作のラップや音楽などを付けてネタにするという不謹慎な動画で話題を呼んでいる人物だという。まずは本人から事情を聞こうと、中鴨の行方を捜し始めた右京と亘だったが、自宅マンションは家賃滞納で引き払っており、行きつけの動画スタジオにも最近は来ていないらしい。そんな中、中鴨が「ラストワーク」の第2弾動画を投稿。そこには、クロロホルムをかがされて昏倒する初老の男性が映っていた。いよいよ、リアルな犯罪動画の可能性が高まる中、右京と亘は背景などから動画が投稿された場所を特定。手分けして“調査”を進めると、初老の男性の意外な過去が明らかになっていき…!?

世間を騒がし始める、殺人予告とも取れる凶悪な投稿動画!!
動画投稿者の目的は?そして初老の男性の運命は!?
ネット動画を追跡する特命係を待ち受けるのは、喜劇か、悲劇か?

ゲスト:渡辺哲、西山繭子、尾上寛之

相棒Season15 第17話「ラストワーク」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0017/

第18話「悪魔の証明」最終回2時間スペシャル

2017年3月22日放送

ひた隠しにしていた美彌子の秘密を亘がリーク!?
暴露記事をきっかけに直接対峙する右京と美彌子
警視庁を揺るがす究極の頭脳戦が始まる!

サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官である青木(浅利陽介)が、自身のスキルを悪用し、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の私物のパソコンに進入。美彌子の娘と思しき少女が映った写真や動画を密かにのぞき見た。異変を察した美彌子が、青木とは別の捜査官に調査を依頼した結果、侵入の痕跡が発見され、首席監察官の大河内(神保悟志)が調査に乗り出す事態となる。その後、真っ先に疑いを掛けられたのは、亘(反町隆史)だった。どうやら美彌子が、ハッキングを許した理由を、亘から届いた怪しげなメールにしか心当たりがないと申告したらしい。亘は、そんなメールなど送っていないというが、亘のパソコンから美彌子にメールした痕跡ばかりか、パソコンに侵入した痕跡まで発見されてしまう。

そんな中、美彌子に風間楓子(芦名星)と名乗る週刊誌の記者から取材依頼がある。パソコンから流出したと思われる少女の写真を入手した彼女は、そのネタを記事にするつもりらしい。美彌子は、取り乱した様子もなく冷静に取材を拒むが、実際にその後、『警視庁美人広報課長は国際派シングルマザーだった!?』という下世話な記事を書かれてしまう。結果、亘は不正侵入のほか、個人情報漏洩の疑いまで掛けられ憤慨する。それまで、事の成り行きを静観していた右京(水谷豊)だったが、雑誌に掲載された少女の写真の背景が気になっている様子。それは、ロシア独自の風習を捉えたものらしく…!?

独自の調査に乗り出した右京は、なぜか東京拘置所に拘禁されている元内閣情報調査室の室長・天野(羽場裕一)のもとを訪れる。少女の父親は、アメリカに亡命したロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性がある、と天野に自身の推理をぶつける右京。背景には、2年半前に天野が起こした連続殺人事件の真相が知りたいという意図があった。それは、右京と美彌子が初めて直接接点を持った事件。ヤロポロクの亡命が発端となり、天野が国を裏切ってロシアに情報を流していた4名の日本人に私刑を下した事件だった。警視庁としては、その事件自体は“過去のもの”だったが、将来を嘱望されたキャリアと、ロシアの元スパイが通じていたとなれば大問題になる。副総監の衣笠(大杉漣)をはじめ上層部の人間は、美彌子を追求するが、彼女は一向にひるむ様子がなく…!?

疑惑の渦中に巻き込まれた亘と、独自の捜査を始めた右京
美彌子とスパイ、そして殺人を犯した元上司の関係は!?
右京、亘、美彌子。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、
スキャンダラスな騒動は、衝撃のラストへと繋がる!

ゲスト:芦名星、羽場裕一

最終回2時間スペシャル
相棒Season15 第18話「悪魔の証明」
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou15/contents/story/0018/

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